螺旋の律動

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Installation

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螺旋の律動

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螺旋(らせん)の律動は、機械式腕時計を分解した際に出会った動力ぜんまいやひげぜんまいの存在から着想を得た作品です。薄い金属片が巻かれたその形は、単なる機構部品にとどまらず、時を駆動する力とリズムを宿す器のように思えました。そっと持ち上げると、手のわずかな動きを受け取り、今にも鼓動を始めるかのように揺れ動いたのです。複数のアームによって支えられる長くしなやかなステンレス板の螺旋構造。各アームはそれぞれが独立して伸縮することで螺旋に緊張や緩和をもたらします。また、そのたわみは全体に干渉し合うことで、刻一刻と新たな秩序を生み出し続けます。移ろう螺旋の姿は、目に見えぬ時間の輪郭を静かに描き出しています。

2025年11月5日より、セイコーウオッチ株式会社主催「からくりの森」にて展示中です。

Credit


Planning and Production: Spline Design Hub
Co-Production: Seiko Watch Corporation
Direction: Yusuke Kamiyama
Production Team: Shin Sakamoto, Kaku Murayama, Fumiya Nakano(freelance)
Production Support: Tianqi Liu, Yuto Mitani, Amane Tai, Yan He, Hyunsoo Kim, Yukiho Sato

Client:

Seiko Watch Corporation

Category:

Installation

Date:

November 5, 2025